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課長職のマネジメント能力と心理的安全性を高める3つのアプローチ

更新日:4月6日

課長職のマネジメント能力と心理的安全性を高める3つのアプローチ

 「メンバーに寄り添いなさい」「1on1をちゃんとやりなさい」……管理職へのそうした要請は年々増えています。頭ではわかっていても、プレイング業務を抱えながら実践するのは簡単ではないのではないでしょうか。


 本記事では、心理的安全性とマネジメント能力の関係を整理した上で、EQ(感情知能)をベースにした具体的な実践ステップを紹介します。「何から手をつければいいかわからない」という方にとって、一つの手がかりになれば幸いです。

 

目次


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心理的安全性が上がらない、本当のボトルネック


 エンゲージメントサーベイの結果をさまざまな企業で見ていると、ある共通の傾向が浮かび上がります。課長職あたりの中間管理職のエンゲージメントの高低と、若手社員のエンゲージメントの高低に、一定の相関があるということです。


 管理職が疲弊していると、その空気がチーム全体に伝播し、若手のモチベーションも下がっていく。心理的安全性が上がりきらないボトルネックは、多くの場合、中間管理職にあるのです。



課長職が直面している現実


 今の課長職の方々が置かれている状況は、こんな構造になっていることが多いのではないでしょうか。


  • プレイヤーとして優秀なまま、管理職に昇格する

  • プレイング業務を抱えたまま「人も見なさい」と要請される

  • 1on1・スキル開発・キャリア支援……役割が次々と積み上がる

  • 結果として、メンバーとの向き合いが後回しになる


 この状態が続くと、若手は「ちゃんと見てくれていない」と感じ、心が離れていきます。1on1の形骸化は、心理的安全性が崩れ始めているサインのひとつかもしれません。

 


マネジメント能力を阻む「手放せない」問題


 マネジメント能力の向上を考える上で、多くの管理職の方が直面する壁が「手放し」の問題です。


手放し:自分が担っているプレイヤー業務を、メンバーに委ねること


  優秀なプレイヤーほど「自分がやった方が早い」「この仕事は自分にしかできない」という感覚を持ちやすいものです。しかしこの状態が続く限り、チームと向き合う時間は生まれません。



手放しができると、何が変わるか


  • メンバーにやりがいのある仕事が行き渡る

  • マネージャー自身に余裕が生まれ、チームと向き合えるようになる

  • 心理的安全性が高まる好循環が始まる

 

 逆に手放しができないままだと、管理職のエンゲージメントが下がり、若手のエンゲージメントも下がるという悪循環に陥りやすくなります。1on1は設定されていても、課長がアップアップの状態では「忙しいんだから」という空気が端々に出てしまう。その空気を敏感に感じ取った部下は、少しずつ心を閉ざしていくのです。

 


心理的安全性を高める3つの実践ステップ


 では、具体的にどう動けばいいのでしょうか。ここでは、EQ(感情知能)を軸にした3つのステップを紹介します。EQとは、ニュートラルに物事の状態を捉え、感情との距離感を自分なりに調整する力のことです。



STEP 1:EQで「手放し」の判断軸をつくる


 手放しが苦手な方の多くは、「任せたら品質が下がるのでは」「メンバーに負担をかけてしまうのでは」という不安を抱えています。EQを知ることで、こうした自分の感情を客観視しながら「本当に自分がやるべきことか」を冷静に見極めやすくなります。


 EQを知り活かせる人ほど手放しが上手で、チームメンバーとの向き合いもうまくいっている傾向があります。まず、自分自身の感情の動きを観察することが第一歩です。



STEP 2:メンバーの特性を見極め、チームを「調律」する


 仕事をメンバーに任せ、その動きを定点観測しながら、得意・不得意やモチベーションの源泉を見極めていきます。その上で、役割を整理していきます。


  • 攻める役割:提案・推進が得意なメンバー

  • 守る役割:品質・安定を担うメンバー

  • 受け止める役割:調整・フォローが得意なメンバー


 この構造が整ってくると、メンバーの得意に合わせた役割分担が定着し、チームの関係性が少しずつ滑らかになっていきます。構造がうまく機能し始めると、メンバーは自走の中で動き出すことが多いのです。



STEP 3:声がけで「関係性のバグ」を早めに直す


 チームのボトルネックは、往々にして「関係性のバグ」から生まれています。


  • メンバーの能力と、周囲の期待値のギャップ

  • メンバー間に生じている、見えにくい摩擦


 こうしたバグを見つけてポイントポイントで声がけをすることが、チームを「調律」していく要です。べったり管理するのでも、放任するのでもなく、「あなたのことを見ていますよ」という関心を示しながら干渉しすぎない。この絶妙な距離感こそが、EQを活かした「寄り添い力」の本質ではないでしょうか。

 


まとめ

 ここまでの内容を整理します。


プレイヤーからマネージャーへのアップデート

 プレイヤーからマネージャーへのアップデートは、一朝一夕にはいきません。しかし、EQの力を借りながら少しずつ自分なりの「寄り添い方」を見つけていくこと……それが、チームの心理的安全性を育てる確かな一歩になるのではないでしょうか。


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このテーマについて、Potage代表・河原あずさが 日経COMEMOでより深く語っています。 関心のある方はぜひ読んでみてください。


 
 
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